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2022年10月19日
取扱暗号資産概要説明書
一般社団法人日本暗号資産取引業協会 ( JVCEA ) が公表する「暗号資産概要説明書」を基に作成しております。情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではありません。
日本語の名称 |
ビットコイン |
ティッカーコード |
BTC、XBT |
暗号資産の最低単位 |
0.00000001 BTC |
発行者 |
なし |
発行主体概要 |
不特定の保有・移転管理台帳記録者による発行プログラムの集団・共有管理 |
発行方法 |
分散型の価値保有・価値移転の台帳データ維持のための、暗号計算および価値記録を行う記録者への対価・代償として発行される暗号資産 |
発行可能上限額 |
約2,100万BTC |
一般的な性格 |
分散型の価値保有・価値移転の台帳データ維持のための、暗号計算および価値記録を行う記録者への対価・代償として発行される暗号資産 |
保有・移転記録の秘匿性 |
ハッシュ関数(SHA-256、RIPEMD-160)、楕円曲線公開鍵暗号の暗号化処理を施しデータを記録 |
価値移転記録の信頼性確保の仕組み |
Proof of work コンセンサス・アルゴリズム(分散台帳内の不正取引を排除するために、記録者全員が合意する必要があるが、その合意形成方式)の一つであり、一定の計算量を実現したことが確認できた記録者を管理者と認めることで分散台帳内の新規取引を記録者全員が承認する方法 |
価値移転認証の仕組み |
台帳形式 価値移転認証を求める暗号データを記録者が解読し、利用者および移転内容の真正性を確認して価値移転記録台帳の記録を確定する |
価値移転ネットワークの信頼性に関する説明 |
オープンソース・ネットワークの脆弱性に対し、暗号により連鎖する台帳群(ブロックチェーン)を用い、難易度の高い作業証明の蓄積されたチェーンが選択されることがBitcoinのコンセンサス・アルゴリズムによって規定されており、データ改竄の動機を排除し、信頼性を確保している |
記録者の信用力に関する説明 |
記録者による多数の合意がなければ不正が成立せず、記録者が十分に多数であることによって、個々の記録者の信用力に頼らず、記録保持の仕組みそのものを信用の基礎としている |
日本語の名称 |
イーサリアム |
ティッカーコード |
ETH |
暗号資産の最低単位 |
0.000000000000000001 ETH |
発行者 |
Ethereum Foundation |
発行主体概要 |
不特定の保有・移転管理台帳記録者による発行プログラムの集団・共有管理 |
発行方法 |
初期発行と、分散型の価値保有・価値移転の台帳データ維持のための、暗号計算および価値記録を行う記録者への対価・代償としてプログラムにより自動発行 |
発行可能上限額 |
未確定 |
一般的な性格 |
分散型の価値保有・価値移転の台帳データ維持のための、暗号計算および 価値記録を行う記録者への対価・代償として発行される暗号資産 分散型アプリケーションが動作する実行環境の役割を果たす特徴を持つ |
保有・移転記録の秘匿性 |
公開鍵暗号の暗号化処理を施しデータを記録 |
価値移転記録の信頼性確保の仕組み |
Proof of Stake コンセンサス・アルゴリズム(分散台帳内の不正取引を排除するために、記録者全員が合意する必要があるが、その合意形成方式)の一つであり、保有している基軸仮想通貨の量が多いほど採掘の成功確率が上昇するブロックの承認方式 (2022年9月15日の大型アップグレード(Merge)により、PoWよりPoSへ移行) |
価値移転認証の仕組み |
台帳形式 価値移転認証を求める暗号データを記録者が解読し、利用者および移転内容の真正性を確認して価値移転記録台帳の記録を確定する |
価値移転ネットワークの信頼性に関する説明 |
オープンネットワークの脆弱性に対し、暗号により連鎖する台帳群(ブロックチェ-ン)および記録者による多数決をもって移転記録が認証される仕組みを用い、多数の記録者のネットワークへの参加を得ることによって、データ改竄の動機を排除し、信頼性を確保する |
記録者の信用力に関する説明 |
記録者による多数の合意がなければ不正が成立せず、記録者が十分に多数であることによって、個々の記録者の信用力に頼らず、記録保持の仕組みそのものを信用の基礎としている |
日本語の名称 |
リップル |
ティッカーコード |
XRP |
暗号資産の最低単位 |
0.000001 XRP |
発行者 |
Ripple Labs Inc. |
発行主体概要 |
アメリカのソフトウェア開発企業 |
発行方法 |
2012年のネットワーク発足時に全て発行済み |
発行可能上限額 |
1,000億XRP |
一般的な性格 |
・XRPは金融機関の送金において法定通貨間のブリッジ通貨としてオンデマンドの流動性を提供する役割を有している。これによって金融機関は従来よりも格段に流動性コストを下げつつも送金先のリーチをグローバルに広げることができる ・XRPはRipple Consensus Ledger上での取引における取引料としての性格も有している。ネットワークへの攻撃が起こった時には手数料が自動的に釣り上げられるため、攻撃が未然に防げる仕組みとなっている。XRPは3〜5秒ごとにファイナリティをもって決済を行うことができ、1秒につき1,500の取引を決済できるスケーラビリティを有する構造となっている |
保有・移転記録の秘匿性 |
取引はED25519 and SECP256K1によって暗号署名が行われ、ハッシュにはSHA512 halfが使われる さらに、Multi-sign機能によって高度のセキュリティを可能としている |
価値移転記録の信頼性確保の仕組み |
Ripple Consensus Ledger(RCL)はビザンチン将軍問題を解決する独自のコンセンサス・アルゴリズムを採用し、Proof-of-Workよりもより速くかつ効率的に取引を承認することができる 信頼される認証済み法人バリデーター(検証者)が取引についての投票を行い、80%以上の合意が得られた 取引については承認を行う。RCLでは決済が3〜5秒ごとに実行され、1秒につき1000の取引まで対応できるスケーラビリティを有する。 |
価値移転認証の仕組み |
独自のコンセンサス・アルゴリズムに基づく 3〜5秒ごとにバリデーターが台帳における新たな取引について投票を行い、80%以上の合意を得た取引が承認されたとみなされ、パブリックな台帳に記録される |
価値移転ネットワークの信頼性に関する説明 |
健全なネットワークを保全する動機を有する認証済法人バリデーターによって取引が承認される仕組みを有している またネットワークの攻撃に対して自動的に取引手数料が釣り上がる仕組みを有しており、攻撃を未然に防ぐことができる |
記録者の信用力に関する説明 |
パブリックな台帳ネットワークを保持する動機がある、確認・証明済みの法人がバリデーターになっている。そのうち、トップのバリデーター運用のパフォーマンスを示した複数のバリデーターのみがUnique Node List (UNL)という推奨リストに追加され、ネットワークのノードによって参照される。そのため個々の記録者の信用は必要としない仕組みになっている |
日本語の名称 |
カルダノ / エイダ |
ティッカーコード |
ADA |
暗号資産の最低単位 |
0.000001ADA |
発行者 |
Cardano Foundation/スイス |
発行主体概要 |
Cardano Foundationがエコシステムの監督者、IOHKが研究・技術開発担当、EMURGO Pte. Ltd.がブロックチェーンソリューションサービスの開発と提供を担っている。 |
発行方法 |
初期発行と、分散型の価値保有・価値移転の台帳データ維持のための、価値記録を行う記録者への対価・代償としてプログラムにより自動発行される。 |
発行可能上限額 |
45,000,000,000 ADA |
一般的な性格 |
分散型の価値保有・価値移転の台帳データ維持のための、価値記録を行う記録者への対価・代償として発行される暗号資産。 |
保有・移転記録の秘匿性 |
アドレスを生成するアルゴリズムは、EdDSA(エドワーズ曲線デジタル署名アルゴリズム)が採用されている。公開鍵からアドレスを生成するためにHMAC-SHA512ハッシュ関数を使用している。 |
価値移転記録の信頼性確保の仕組み |
Proof of Stake コンセンサス・アルゴリズム(分散台帳内の不正取引を排除するために、記録者全員が合意する必要があるが、その合意形成方式)の一つであり、保有している基軸暗号資産の量が多いほどブロック生成(承認)の成功確率が上昇する承認方式。 |
価値移転認証の仕組み |
台帳形式 価値移転認証を求める暗号データを記録者が解読し、利用者および移転内容の真正性を確認して価値移転記録台帳の記録を確定する。 |
価値移転ネットワークの信頼性に関する説明 |
独自のPoSコンセンサスアルゴリズム(ウロボロス)で、完全にランダムに選ばれた記録者達によってブロックが承認される仕組みである。保有量が多いほど記録者に選ばれる確率が上昇するため、記録者による悪意のある行動を抑制し信頼性を保つことができる。 |
記録者の信用力に関する説明 |
完全にランダムに選出された記録者がブロックの承認を行う。 記録者による多数の合意がなければ不正が成立せず、記録者が十分に多数であることによって、個々の記録者の信用力に頼らず、記録保持の仕組みそのものを信用の基礎としている。 |